論文掲載「人工知能(AI)の本質を社会人が短期間で理解するための教授法」(”Information Engineering Express”)
2020年7月6日
zero to oneでは、AI、IoTなど高度IT分野の人材育成について、その教授法や効果を調査・検証の上、定期的に国際学会等で発表を行なっております。この度、取締役CTOである瀬谷の論文が”Information Engineering Express”(Volume 6. Number 1)に掲載されましたので、ウェブサイトでも公開させていただきました。概要は以下の通りです(原文英語)。
【原文タイトル】
Teaching Method for Non-technical Adult Learners to Gain an Authentic Understanding of AI within a Day
【日本語要約】
本論文では、人工知能(AI)の本質を短期間で学びたいと考えている社会人に効果的な教授法を提案し、その分析・評価を行いました。先行研究では、技術関連の議論に貢献したいと考えている非技術系のビジネスパーソンが存在すること、そして、彼らがリアルなプログラミングツールを用いてテクノロジー学習することを望んでいることが明らかにされています。そのニーズに対し本論文では、AIの歴史に紐づいたストーリー、視覚的なフィードバック、非技術系人材が取り組みやすいアジャイル型の演習から構成される新たな教育手法を提案し、期待値理論に基づいた事前事後の調査回答をT検定とオープンコーディング・メソッドを使ってその有効性について分析、評価を行いました。結果、提案した教育手法が、人工知能(AI)の主要な技術概念を学習者が1日程度で理解することを効果的に支援可能なこと、また、人工知能(AI)を理解できそうだという学習者の成功期待や価値期待をマイナスからプラスに飛躍的に向上させることを確認しました。学習者の成功期待や価値期待の高さは、学習者が将来AIの理解をさらに深めていくパフォーマンスを占うものであり、非常に重要な成果の一つであると考えられます。
更なる概要や原文へのリンク、その他調査論文につきましては、こちらの「研究調査」ページをご確認ください。