データベースの著作物

データベースの著作物とは「情報の集合体をコンピュータで検索できるように体系的に構成したもの」であり、データを保護してもらうためにはこちらの条件を満たす必要があります。

収集・生成したデータは、それ単体では著作権法で保護されることは難しいです。何故なら、「著作物」は思想や感情を創作的に表現したものであり、顧客の売買データや気温等は著作物とは認められないからです。しかし、著作権法では「データベースの著作物」も保護すると規定されています。

クイズ

AIに関する学習データやモデルは法的に保護を受けることができる場合がある。これに関する説明として最も不適切な選択肢を1つ選べ。

他人の著作物を教師データに用いた学習済モデルを販売することは、元の権利者の利益を不当に害さなければ適法である。
体系的に構築され、コンピュータで検索可能なデータセットは著作権法における著作物とは認められない。
不正競争防止法の観点から、学習済みモデルを営業秘密として法的に保護を受けたい際は秘密管理性を満たすために暗号化等の処理を施すのが望ましい。
創作性を持たない生データは著作権法における著作物とは認められない。

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データセットを著作権法における著作物として保護を受けたい場合、著作権法上で定義されている「データベース」として認められる必要があり、これには検索可能なように体系的に構成されていることが必須条件となります。
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